4分割されて「お金が足りない」「特別苦」だと嘆くかえる達のイラスト

区長、一大事!お金が足りまへん。

2025年、大阪市は廃止され、4特別区に分割。市民生活はどうなる?ファクトに基づくシミュレーションを近未来フィクションでお届けする。

大阪市の分割で行政コストが増え、財政が破綻(はたん)します

予算編成も山場を迎えるころ、財務部長が息せき切って区長室に現れた。

「区長、大変です!府からの交付金が少なくて、この予算案では歳入不足になります」

驚いた区長は住民投票で可決された協定書を示して問い返した。

「そんなはずないやろ。協定書には特別区の自主的かつ計画的な行政運営を確保するため、特別区財政調整交付金を交付すると書いてある。歳入不足はおかしいで」

ポイント

特別区財政調整交付金について

府から各特別区に交付。算定方法は地方交付税法の算定方式を用いるが、財源の制約から満額交付は難しいとみられる。大阪市から府に移る事務の財源にも充当され、特別区財政は逼迫ひっぱくする。

緊急会議で再検討してみてもやはり足りない。どうやら今年から財政調整交付金の20億円追加配分がなくなることが原因らしい。

ポイント

財政調整交付金の20億円追加配分について

住民サービスの維持を求めた公明に応えて、特別区設置後10年間は府から特別区へ年20億円追加配分されることに。

4特別区は大阪市より運営費が年200億円増える試算もあり、焼け石に水。

にもかかわらず大阪府は府に権限が集中した大規模開発に特別区から上納される税金等をつぎ込んでいる。しわ寄せは特別区の事務である福祉や教育などの住民サービスに向かわざるを得ない。

住民投票の時に「市民サービスは低下させない」と当時の知事、大阪市長が豪語した敬老パスや塾代補助が貧しい区財政に重くのしかかる。

誰も下を向いて押し黙っているので、やむなく財務部長が重い口を開く。

「このままでは財政破綻です。大阪市当時の福祉サービスを見直すしか…。区長、ご決断を」

「なんでわしが悪役にならなあかんねん!!」

会議室に区長の怒声が響き渡った。

大阪市のままなら…

大阪市は一般市の事務だけでなく、大都市圏の母都市としての多くの事務を担っています。支えているのは固定資産税や法人市民税など大都市特有の豊かな自主財源。しかもスケールメリットを生かした効率的運営が可能で、住民サービスの維持に不安がある財政状況ではありません。

この記事は、大阪と自治と未来を結ぶ会様に寄稿いただきました。
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私たちについて

私達「REAL OSAKA(リアルオーサカ )」は、正確な情報をみなさんにお届けし、正しい判断をしてもらうために結成したプロジェクトです。

大阪市を解体するような大変重要で大がかりなことを、十分な議論と正確な情報が与えられないまま、判断を求められていることを危惧する有志の集まりです。

私達と同じように問題意識を持つ市民や団体が、多くの方に発信して頂けるように、自由に使えるロゴデータなどを制作し発信することに致しました。いずれも、皆様の名の下に配布・利用を頂けるものです。

なお、私達自体は特定の政党や候補者を支持する政治的目的はございません。(当サイトのクリエイティブを利用した皆様の活動におかれましてはこれを制限するものではありません)

また、同プロジェクトに参加するメンバーの氏名や活動拠点の所在地は、非公開とさせて頂いております。名前を公表することで、真意はどこにあるのか詮索され、誹謗中傷や攻撃にさらされることを私たちは怖れています。メンバーは普段、会社員であったり、クリエイターであったりと様々ですが、大阪を愛する一人の有権者として、いま目の前に提示されている案を真剣に考えよう、そのことを発信するためのプロジェクトです。

私たちの意思は、ただそれだけです。

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