「行ったり来たりの区役所探し…パズルみたいや!」と困っているクマのイラスト

うちの“区役所”、どこでんねん!?

2025年、大阪市は廃止され、4特別区に分割。市民生活はどうなる?ファクトに基づくシミュレーションを近未来フィクションでお届けする。

特別区の本庁はあちこちに分散、元市役所に居候も

佃にある小さな児童公園の改修工事を請け負った社長は、打ち合わせに西淀川区役所を訪ねたところ、「ここは区役所といっても、地域自治区の事務所で、住民届や福祉サ-ビスの受付窓口しかないので、本庁へ行ってください」と言われた。

ポイント

地域自治区の事務所

旧の区ごとに設置する地域自治区の事務所に旧区役所を活用するが、名称は「区役所」のまま。窓口サービスだけで行政区の機能はないが、まるで区役所が残るよう。印象操作との批判も出る。

で、慌てて社長は特別区の本庁になったと聞いていた淀川区役所を訪ねた。

ポイント

特別区の本庁

淀川区の場合、今の淀川区役所が本庁舎だが、82人の職員しか入れない。本庁職員の約80%を占める904人は中之島庁舎を間借り。それ以外は此花、港、西淀川、東淀川の各区役所に分散。

すると 「ここは確かに特別区の本庁だが、手狭なため区長室と危機管理室と議会事務局しかない」

と言われた。そういえば淀川区の本庁のほとんどが中之島の元市役所庁舎に入ったことを思い出した社長は、急いで淀屋橋に回った。

1階の総合案内の人に執務室の場所を聞いたところ、

「確かにここに淀川区の本庁の多くの部局が入っていますが、あいにくあなたのお訪ねの公園緑化課はここにはないんです」

と済まなさそうに言った。

「えっ!じゃあ公園緑化課はどこにありまんねん?」

「西淀川区役所の3階です…」

結局もう一度、西淀川区役所を訪ねる羽目になった社長。

御幣島から十三まで東西線と阪急を乗り継いで30分、320円。十三から淀屋橋まで阪急とメトロで20分、340円。北新地まで歩いて御幣島まで東西線で10分、160円。半日を無駄にして交通費の出費は820円也。

淀川区役所の階段を上がる社長の足取りは重かった。

大阪市のままなら…

高度成長期の大阪市は大都市のメリットを生かし、本庁主導で都市基盤の形成に努めてきました。これからは都市の持続可能性を高める時代。必要なのは区役所や身近な地域への分権です。開発型成長のために府に権限を集中し、政令市も行政区もなくす都構想は時代遅れです。

この記事は、大阪と自治と未来を結ぶ会様に寄稿いただきました。
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私たちについて

私達「REAL OSAKA(リアルオーサカ )」は、正確な情報をみなさんにお届けし、正しい判断をしてもらうために結成したプロジェクトです。

大阪市を解体するような大変重要で大がかりなことを、十分な議論と正確な情報が与えられないまま、判断を求められていることを危惧する有志の集まりです。

私達と同じように問題意識を持つ市民や団体が、多くの方に発信して頂けるように、自由に使えるロゴデータなどを制作し発信することに致しました。いずれも、皆様の名の下に配布・利用を頂けるものです。

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