「ひとりにせんといて〜」「策におぼれてしもたんや」と会話するカバたちのイラスト

“ひとりの司令官” やっぱ、あかんやろ。

2025年、大阪市は廃止され、4特別区に分割。市民生活はどうなる?ファクトに基づくシミュレーションを近未来フィクションでお届けする。

増える自然災害、特別区は区民の命と財産を守れない

巨大台風が大阪を直撃。猛烈な風雨。

「私の指示に従い、迅速に対応するように!」と、防災服に身を固めた知事は緊張した面持ちで訓示を発した。

間髪を入れず大阪消防庁総監が口火を切って、

「中央区の湾岸地域が浸水の危機です。消防救助機動部隊派遣の準備指令をお願いします。」

それを聞いた知事が

「それは中央区長が判断すればええやろ」

というと、総監はあきれ顔で

「何言うてますねん。特別区域の消防は全部府の仕事になったやないですか」と反論。

ポイント

特別区域の消防は全部府の仕事

協定書の事務分担で特別区域の消防は府の事務となった。消防組織法では消防は市町村の事務のため府内の他の自治体は自前の消防を持つが、特別区は消防を持たず府に頼るしかない。

そこへ飛び込んできた職員が

「淀川が決壊しました。“至急、自衛隊に出動要請してください”、と枚方市長から要請です」

と叫ぶ。

「わしは特別区の対応で忙しいんだ。直接、頼むように市長に伝えろ」と知事が返すと、

自衛隊への災害派遣要請は知事しかできまへん。災害対策基本法、知ってはりますやろ。」

次の職員が「特別区域の下水道を管理するクリア・ウォーターから連絡です。北区で内水氾濫しそうとのことです。このままでは地下街が危険です。対応を指示してください」と知事に詰め寄る。

「なんでもわしに聞くな!!」

とキレる知事にみんなは声をそろえた。

「“司令官はひとり”って言ったのあんたやろ!!

ポイント

司令官はひとり

府知事は災害時、消防や上下水道などで特別区域の災害対策に直接の責任を負うとともに、府域全体の災害対策の広域調整の責任者になる。これでは特別区民の生命と財産は守れない。

大阪市のままなら…

大阪市は学校等を活用した避難所運営から消防、上下水道、道路管理に至るまで総合的で専門性を有した防災機能を有しています。これは東日本大震災での支援活動でも立証されました。特別区に分割されると、政令市が持つ高度で総合力を有した危機管理能力が失われます。

この記事は、大阪と自治と未来を結ぶ会様に寄稿いただきました。
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私たちについて

私達「REAL OSAKA(リアルオーサカ )」は、正確な情報をみなさんにお届けし、正しい判断をしてもらうために結成したプロジェクトです。

大阪市を解体するような大変重要で大がかりなことを、十分な議論と正確な情報が与えられないまま、判断を求められていることを危惧する有志の集まりです。

私達と同じように問題意識を持つ市民や団体が、多くの方に発信して頂けるように、自由に使えるロゴデータなどを制作し発信することに致しました。いずれも、皆様の名の下に配布・利用を頂けるものです。

なお、私達自体は特定の政党や候補者を支持する政治的目的はございません。(当サイトのクリエイティブを利用した皆様の活動におかれましてはこれを制限するものではありません)

また、同プロジェクトに参加するメンバーの氏名や活動拠点の所在地は、非公開とさせて頂いております。名前を公表することで、真意はどこにあるのか詮索され、誹謗中傷や攻撃にさらされることを私たちは怖れています。メンバーは普段、会社員であったり、クリエイターであったりと様々ですが、大阪を愛する一人の有権者として、いま目の前に提示されている案を真剣に考えよう、そのことを発信するためのプロジェクトです。

私たちの意思は、ただそれだけです。

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